鉄鍋の鉄分溶出量について

2024/02/14

鉄鍋のご購入をご検討されている方は、お料理の他に鉄分補給を目的とした方が多くいらっしゃると思います。
ここでは少し科学的に南部鉄器と鉄分について解説していきます。

鉄分の必要量
現代人に不足しがちであると言われている鉄分。
鉄分の一日の必要摂取量は成人男性で10mg・成人女性で12mgと言われています。
鉄分は食品から摂取することが一番ですが、鉄分を摂取する一助となるものが南部鉄器の鉄瓶や鉄鍋です。


鉄の種類
吸収されやすい鉄と吸収されにくい鉄

鉄分には大きく分けて2種類の鉄があります。
「二価鉄(ヘム鉄)Fe2+」と「三価鉄(非ヘム鉄) / Fe3+」という鉄。
二価鉄は三価鉄に比べて身体に吸収されやすい鉄です。
南部鉄器から溶出する鉄分の80%以上が吸収されやすい二価鉄となっております。


お料理によって異なる溶出する鉄分量
溶出する鉄分量はお料理によって違いがあります。
砂糖・みりん等の糖分を多く使うお料理よりも、味噌や塩・お酢などの塩分のあるお料理の方がより多くの鉄分が溶出することが実証されています。
また、調理する時間によっても変動します。
フライパンで炒めるお料理より、加熱時間が長く煮汁などの水分が多いほど鉄分溶出量が増加します。
南部鉄器 説明
(南部鉄器協同組合調べ)


注意事項
南部鉄器でも急須などの一部商品は内側にホーロー加工を施しております。
ホーロー加工は鉄の表面にガラス質の釉薬を塗って焼成していますので、サビは発生しませんが鉄分の溶出はございませんのでご注意ください。