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【龍文堂とは】

明和元年(1764年)頃、初代龍文堂 四方龍文が、京都で初めて蝋型鋳造によって鉄瓶を造ることを創案したことが、「龍文堂」のおこりと言われています。(「龍文堂」を名乗り始めたのは、2代目龍文堂 四方安之助の頃から)
安之助は「蔵六」鉄瓶の作者として名高い秦蔵六や、「亀文堂」の創始者である亀文堂正平などを弟子に抱え、どちらも蝋型鋳造によるきめの細かい細工の鉄瓶を作って高い評判を博していました。
「龍文堂」の鉄瓶の名声は、明治・大正・昭和初期にわたり日本中に伝わるようになるが、蓋の裏に「龍文堂」と名前だけを彫った贋作が数多く世間に出回ることとなりました。
夏目漱石の「吾輩は猫である」の文中に、このような一節があります。「この様な時には龍文堂の松風の音を聞いて茶を喫するが、最高の贅沢」 以上のことから、当代における高級な鉄瓶の代名詞として、いかに「龍文堂」の名声が高いものであったかを伺うことができます。

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